賃貸物件へ入居する際、火災保険への加入を勧められるケースは多いかと思います。
そもそも、自己所有物ではない賃貸物件で、火災保険の加入は必要なのでしょうか。
今回は、火災保険で補償される内容や保険料の相場について詳しく解説しますので、賃貸物件をお探しの方はぜひチェックしてみてください!
賃貸物件で個人で加入する火災保険の種類や補償される事例とは
賃貸物件の入居時に加入する火災保険の種類と、それぞれの補償内容を詳しくみてみましょう。
借家人賠償責任保険
火災や水漏れなど、自身の過失で建物に損害を与えたことにより、貸主に対し法律上の損害賠償責任を負った場合に損害賠償金が補償されます。
家財保険
火災や盗難などによる、家具や家電、衣服などの家財の損害が補償されます。
個人賠償責任保険
日常生活のなかで、偶然起こった事故により、他人にけがをさせてしまったりものを破損してしまったりして、法律上の損害賠償責任を負った場合に損害賠償金が補償されます。
なお、上記の以外にも、事故による部屋の修復などで30日以上部屋に住めない場合の生活再建費用、ドアや窓ガラスを破損した際の修理費用などが補償されるものもあります。
賃貸物件で個人で加入する火災保険では補償外となってしまうのは?
火災保険では、下記のように自然災害による被害や不注意での損害など、補償されないものもあります。
●台風や豪雨による洪水・土砂崩れ・高潮などが原因となる損害
●地震・噴火、それにより発生する津波などが原因となる損害
●自身の不注意で起こった偶然の事故による家財の破損
●風雨や砂塵などが建物に吹き込んだことによる損害
●給排水設備自体に生じた水漏れなどの損害
賃貸物件で個人で火災保険に加入した場合の保険料金の相場は?
火災保険料の1年保証に加入した場合の、保険料金と補償額の相場を紹介します。
年間保険料
1,000円~1万円
借家人賠償責任
1,000万円~2000万円
家財保険金額
100万円~300万円
個人賠償責任
1,000万円~1億円
借家修理費用
100万円~300万円
上記は大手保険会社の相場ですが、どの保険会社を選ぶかは、補償される金額を基準に考えるといいでしょう。
たとえば、一人暮らしの場合、家財補償の平均は200万円ほどです。
そのため、300万円まで補償される保険会社では、無駄な保険料を支払う可能性があります。
補償金額と照らし合わせて、自身に合った保険会社を選んでみてください。