賃貸物件を探す際、アンペア数を重視して選ぶ人も少なくありません。
アンペア数が小さいと2つ同時に電化製品を使っただけで、ブレーカーが落ちてしまうこともあり生活が大変不便になってしまいます。
しかし、賃貸物件でもアンペア数は変えられるのです。
今回は、アンペア数を変更する手順や注意点のほか、どのくらいのアンペア数があれば快適に暮らしていけるのかをご紹介しましょう。
賃貸物件でアンペア数を変更する手順と注意点
たとえ入居前に不動産会社が「変更できる」と言っていたとしても、必ず大家さんや管理会社から許可をもらってください。
次は電力会社に連絡をしてアンペア数の変更ができる物件かどうかや、工事の必要性について聞いてみましょう。
工事しなくてよい場合は無料で変更が可能ですが、配線工事をするとなるとお金がかかるため、金額を事前に確認しておいてください。
作業日を決めて実際の作業後に、費用が発生する場合は支払いという流れが一般的です。
費用が発生した場合は、ほとんどが自己負担になります。
特に新築から年数が経っている物件だと、アンペア数も小さい場合が多いため「よい機会なので全室変更する」という理由で大家さんや管理会社が負担してくれる可能性もあります。
また、アンペア数が上がれば電気代の基本料金も変わるため、どの程度高くなるのかを事前に把握しておくと安心です。
電気代が高くなりすぎて生活が苦しくなるのでは、快適な暮らしとは程遠くなってしまいます。
賃貸物件でアンペア数を変更する場合に必要なアンペア数は?
不便さを感じることなく、快適に暮らすことができるアンペア数の目安をご紹介しましょう。
一人暮らしに必要なのは、最低でも20~30アンペアといわれています。
「電子レンジとドライヤーを同時に使わない」など、注意しながら生活するのであれば20アンペアでも問題ありません。
しかし、電気ケトルやコーヒーメーカーなど、消費電力が大きめの家電を使う機会が多い場合、30アンペアはあったほうがよいでしょう。
20アンペアと30アンペアでは基本料金が300円近く違うため、慎重に選ぶことをおすすめします。
二人暮らしの場合は、40~60アンペアが目安です。
同時に電化製品を使わないよう気をつけて生活すれば、30アンペアでも困ることはありませんが「パソコンを1台ずつ持っている」「2人同時に家にいる時間が長い」というような場合はおすすめできません。
アンペア数は一年たつとまた変更することが可能になるため、とりあえず一年間はこのアンペア数で問題はないか、これでは足りないのかなどを確認するために、試してみるのもよいでしょう。