アパートやマンションといった賃貸物件では、「専有部分」にあたるお部屋とは違う「共用部分」についてもきちんと理解しておくことが大切。
入居者間や管理会社とのトラブルを防ぐべく共用部分の使い方を知って、より快適な暮らしを目指していきましょう。
今回は、ベランダ・バルコニー・ゴミ捨て場にフォーカスしてご紹介していきます。
賃貸物件の共用部分その1:もしもの時に役立つベランダの使い方とは
各部屋の入居者だけがアクセスできる空間ということもあり、ベランダ・玄関ポーチ・専用庭などの設備はついつい「専有部分」として考えてしまいがち。
しかし、住宅事情の事実として、アパートやマンションのベランダ部分は、入居者みんなが利用できる「共用部分」となっています。
そのため、自分が好きなように使うのではなく、ルールに則った使い方を心がけることが大切です。
避難経路となる避難はしごなどの前や上にものを置かないことはもちろんのことながら、火の扱いや花火などはNG。
最近は、ベランダでの喫煙、布団干し、子ども用の簡易プールの設置などを禁止している賃貸物件も増えています。
賃貸物件の共用部分その2:バルコニーの使い方とベランダとの違いとは
ベランダと同じような共用部分ではあるけれど、ベランダとは違い「屋根がない」という特徴を持つバルコニー。
バルコニーの使い方もベランダとほぼ同じとなっていますが、屋根がない分、日頃から意識して掃除をするのがおすすめです。
ベランダと同様に専用使用者には、保守維持・清掃や消毒およびゴミ処理などがルールとして設けられているので、きちんと管理をしていきましょう。
賃貸物件の共用部分その3:ゴミ捨て場で入居者が気を付けたいこととは
引越し先を探すときにもひとつのチェックポイントとしたいのが、ゴミ捨て場。
毎日の使いやすさだけではなく、きちんときれいに使われているか、マナーを守ってゴミ出しがおこなわれているかを気にして賃貸物件を選ぶ方も多いはずです。
共用部分のゴミ捨て場を使う場合に大前提となるのは、賃貸物件で決められた独自のゴミ出しルールと、市町村などの行政によって決められたゴミ出しのルールの2つをしっかり守ること。
行政が指定しているゴミ袋に入れてのゴミ出しや日程でのゴミ出しはもちろんのこと、入居者・大家・管理会社などにとって迷惑行為となる粗大ゴミやゴミの放置などは絶対にしないようにしましょう。
また、悪質なゴミ捨て場の使い方や不審者などを目撃した場合は、できるだけ早い段階で、大家や管理会社に相談をするのがおすすめです。
引越しを控えていてゴミの処理に困っている場合などは、行政の粗大ゴミ回収、不用品回収業者、リサイクルショップなどを活用し、ルールに沿った処分を心がけましょう。