賃貸物件を選ぶ際には、やはり築年数も気になる要素のひとつ。
築古物件にはなんとなくマイナスのイメージがある方は多いかもしれませんが、実際にはどんなメリットとデメリットがあるかを知っていますか?
今回は、賃貸物件の築年数について、いろいろとお話をしていきたいと思います。
賃貸で築古物件を探すなら!築年数について知っておきたいこと
賃貸物件情報を見ていると必ず目にすることとなる「築年数」や「築後年数」などの表記。
賃貸物件を探している際には、「駅から徒歩何分」や間取りなどのように、必ず確認する要素だと思います。
「古い家よりは新しい家の方がきれいでよい」と考える方も多いかもしれませんが、実は、この築年数は、建物の耐震構造や設備の劣化などを判断する時に便利な情報のひとつ。
例えば、建築基準法で法改正のあった1981年を区切りに「旧耐震基準」と「新耐震基準」に分かれているため、築古物件の中には、旧耐震基準のものが存在します。
またマンションやアパートなどは、木造住宅は22年、鉄筋コンクリート造(RC造)や鉄骨鉄筋コンクリート(SRC造)は47年など構造によっても異なる法定耐用年数が設定されています。
この数字は必ずしも建物の寿命につながるというわけではありませんが、賃貸物件を選ぶ時の目安に覚えておくとよいかもしれません。
賃貸の築古物件のメリット・デメリット
築年数は、賃貸物件を選ぶ際の基準のひとつとなるもの。
しかし、築年数だけで賃貸物件の良し悪しがわかるわけではなく、全項目でお話ししたような構造部分の違いや施工時の精度などによっても、劣化や耐震性度合いなどは異なってきます。
実は、築年数が経過している築古物件を選ぶメリットは意外と多いことを知っていましたか?
よく知られているのは、家賃が比較的安いこと、一般的には築浅物件の方が人気なので競争率が低く選択肢が多いこと、リフォーム済みのきれいな物件が意外と多いことなど。
そのほかにも、昔からあるために立地条件がよい建物が多いことなどもメリットとしてあげられます。
逆にデメリットとなってしまうのは、耐震性や建物強度に多少の不安があること、設備がひと昔前のものであることなど。
戸数の大きなマンションの場合は、築年数よりも管理体制を見た方が賃貸物件としての質がわかる場合もありますので、見学の際などは共有部分や外観などをチェックするようにしましょう。